「インナーチャイルドが癒されないまま大人になった私」──そのサインと向き合う方法

miyukokoro

こんな違和感、感じたことはありませんか?

  • すぐに不安になって、人の顔色が気になる
  • 自分の気持ちがわからず、モヤモヤしてばかり
  • 怒りたいのに怒れない、悲しいのに涙が出ない
  • 褒められても、素直に受け取れない
  • なぜかいつも「私が悪い」と思ってしまう

こうした感情の背景には、“インナーチャイルド”の傷が関係していることがあります。

インナーチャイルドとは?

「インナーチャイルド(inner child)」とは、
幼少期の記憶や感情の蓄積が、満たされないまま
今の私たちの心の奥に残っている存在のこと。

親や周りの大人たち、全ての人間関係中で、ある出来事かきっかけで傷ついたり、感情を抑えたりしてできた「自分の内側にいる(内なる)子ども」をそのままにして
大人になった時

目のまえの出来事だけでなく、内なる子どもの影響が、私たちの言動や人間関係、感情のパターンに強く影響を与えています。

私インナーチャイルドに気づいた瞬間

私はずっと、「感情がよくわからない人」でした。

怒ってるのか、悲しいのか、不安なのか…
心の中で何かがうずいていても、言葉にできなかったんです。
言葉にする必要がないほど、自分の感情に向き合わずに生きていたんです。

私はあるとき、我が子とのかかわりの中で、
「このままでいいのかな」と不安が膨らみ、
思い切ってカウンセリングを受ける決断をしました。

カウンセリングの中で
カウンセラーの方に言われたのは、

  • 「今感じているのは、怖いという感情ではないですか?」

…と言われたとき、私は言葉が出ませんでした。

「怖い??、どんな気持ちなんだろう?」
考えたこともなかった
そういわれても意味が分からなかったんっです。
言葉としての「怖い」は知っている。
夜道の怖さも知っている…

でも、心の奥から湧いてくる「怖い」を感じていたかと言えば…思い出せない。

「怖い感情って、どんな感じなんですか?」

そう聞き返した私に、カウンセラーはゆっくりと答えてくれました。

「例えば、心臓がバクバクしたり、体が縮こまったり、息が浅くなるような感覚があるかもしれません」

普段から、私が、不安になったりすると、時々身体に現れている現象だ・・・

幼少期に封じ込めた感情

私の父は、お酒を飲むと声が大きくなり、怒鳴る事もありました。

小さかった私は、夜になると布団の中で身体を丸めて、身を固くしていたのを覚えています。

「怒らさないように」

「静かにしていよう」

そう思って、できるだけ空気を読んで過ごしていました。

家の中では、そのことを兄妹間でも口にしてはいけないような雰囲気がありました。

誰も、怖かったなんて言わない。

言ってもどうにもならないと、子どもながらに感じていたのだと思います。

そんな中で、私は「怖い」という感情を感じないようにした。

むしろ「感じないことが生きる術」だったのです。

カウンセリングで「感じる」ことを取り戻した

カウンセリングで「それは怖い感情ではないですか?」と聞かれたとき、
私は“思い出すように”その感情を感じ始めました。

ああ、これが「怖い」という感情なんだ…。
そう気づいた瞬間、心の奥で固まっていたものが、少しずつ動き出したように思いました。

誰にも言えなかった「怖い」を、
誰かに聴いてもらえること。

それだけで、安心感が少しずつ生まれてきました。

感情を抑えることで、自分を守ってきた私

感情を出さないというのは、自分を守るための反応です。
「怖い」と言えば、逆に怒られるかもしれない。
「助けて」と言えば、余計に状況が悪化するかもしれない。

そうやって、私たちは「感じること」よりも「生き抜くこと」を優先してきたんですよね。

でもその結果、自分の本当の気持ちがわからなくなってしまった。

感情を閉じ込めたまま大人になって、
いつのまにか「自分がどう感じているか」を置き去りにして、
誰かに合わせてばかりの人生になっていたことに、私はようやく気づきました。

感情を取り戻すということは、自己受容と愛につながる

それから私は、自分の中に押し込めていた感情と、少しずつ向き合うようになりました。

怒り、悲しみ、寂しさ、虚しさ。
感じることが苦しかったけれど、それでも感じられたとき、心がふっと軽くなる瞬間がありそれ等に向き合ってきました。

今では、「私は今こう感じてるんだ」と自分に話しかけられるようになりました。
感情がわかるようになったことで、自分のことを少しずつ信じられるようにもなりました。

それはまさに、「自己受容」の始まりであり、
「愛を知る」という体験だったのだと、今では思います。

感情を知ることは、自分を大切にすること

もし今、あなたが「自分の気持ちがよくわからない」と感じているとしたら、
それはあなたが“感情を閉じて生きるしかなかった”ほどに、頑張って生きてきた証かもしれません。

だから、まずはそのことを責めないであげてください。

そして、少しずつでいいから、
「今、どんな気持ち?」と自分に聞いてあげてください。

それが、あなた自身を大切にすること。
あなたの中にある愛を取り戻すこと。

私は、自分の感情と向き合い、
自分を取り戻すプロセスを経てきたからこそ、
同じような悩みを持つ方のお力になれると信じています。

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心結(Miyu)
心結(Miyu)
心と魂の声を結ぶライフコ―チ
“心”と“魂”がバラバラだった自分をひとつに結びなおし、本来の私として生きていく その道のりを伴走します
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