「話すのはわがまま」と思っていた私が気づいたこと|本音を出すことは関係を育てる第一歩
「自分の意見を言うと、わがままだと思われるんじゃないか」
そう感じて、言いたいことを飲み込んできた経験はありませんか?
私もずっとそうでした。
人との関係を大切にしたくて、空気を壊したくなくて、
「話さないこと」が優しさだと信じていたんです。
でもある日気づいたんです。
話すことは、わがままではなく“つながりをつくる手段”なんだということに。
今日は、その気づきに至るまでの私の体験と、
実際に人との関係が変わっていったプロセスをお話しします。
「黙っている方が平和」と思っていた私
私は長い間、「自分の意見を言う=相手を不快にすること」だと思い込んでいました。
それは、幼い頃の家庭環境や、人に合わせてきた経験から生まれた無意識の癖。
「空気を読むことが思いやり」
「我慢することで関係が保たれる」
そう信じていた私は、いつも相手の気持ちを最優先していました。
でもそのうち、気づかないうちに心の中に小さなモヤモヤが溜まっていきました。
「どうして私ばかり合わせてるんだろう」
「なんで伝えられないんだろう」
そう感じるたび、自分がどんどん小さくなっていくような気がしていました。
ある日気づいた、“言わなかった苦しさ”
あるとき、友人と予定を決める場面がありました。
私は心の中で「こうしたいな」という希望があったのに、
相手の意見を優先して何も言えずにいました。
結果として話はまとまりましたが、
その後にふと、自分の心に寂しさが残ったんです。
「私、どうして何も言わなかったんだろう」
「相手に合わせることが、本当に優しさなのかな」
その瞬間、初めて気づいたんです。
“自分の気持ちを伝えないことで、私が私を置き去りにしていた” ということに。
「伝える」は“主張”ではなく“共有”
そこから私は、少しずつ“言葉を届ける練習”を始めました。
たとえば、相手に意見を伝えるときには、
「私はこう感じてるけど、あなたはどう思う?」と添えるようにしました。
すると不思議なことに、相手の反応がやわらかくなったんです。
今まで「ぶつかる」と思っていたのに、
むしろ“会話が広がる”ことに気づきました。
そのとき感じたのは、
話すことは“主張”ではなく、**心を見せ合う“表現”**だということ。
相手を理解しようとする気持ちと、
自分を大切にする気持ちは、両立できるんだと知りました。
沈黙は、相手を安心させるとは限らない
以前の私は「黙っていれば平和」と思っていました。
でも、話さないことで相手が不安になることもあるんです。
「どう思ってるのかわからない」
「気を悪くしたのかな?」
私が“波風を立てないため”に沈黙を選んだその瞬間、
相手は“距離を感じてしまっていた”かもしれません。
言葉にすることは、
相手に「私はあなたを信頼しています」と伝える手段でもある。
そう考えられるようになってから、
人との関係がゆっくりと温かく変わっていきました。
“わがまま”と“自分を大切にする”は違う
「自分を出す=わがまま」ではありません。
“わがまま”は、相手を無視して自分だけを通すこと。
“自分を大切にする”は、自分の気持ちも相手の気持ちも
どちらも尊重しようとすること。
その違いを理解したとき、
私はようやく「話しても大丈夫なんだ」と思えるようになりました。
そして、
「話す=関係を深める手段」だと気づいた瞬間、
人との距離がふっと近くなったように感じたのです。
「話すことは、信頼のはじまり」
もし今、あなたが「本音を言うのが怖い」と感じているなら、
その裏には“人を大切にしたい心”があるはずです。
だからこそ、少しずつで大丈夫。
あなたの中の“本当の声”を、やさしく言葉にしてみてください。
それは、相手を思いやることと同じくらい、
あなた自身を思いやることでもあるのだから。
あなたの中にあるやさしさが、ちゃんと届くようになるために。
心を閉じていたのは、相手のためじゃなく、
「傷つきたくない私」を守るためだったのかもしれません。
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