心と自己理解

自分を許すとは

miyukokoro

つい最近、やっと、自分を変えたいと強く思うことができました。

今でもふとした瞬間に思い出します。
あの頃の私は、生き方も、心の反応も、人との関わり方も、どこか全部ちぐはぐで。
“このままではいけない”と分かっているのに、どうしていいか分からなくて、
夜になると胸の奥のしこりだけが大きくなるような感覚でした。

過去を穏やかな思い出にするのは、簡単ではありませんでした。

表面だけ「受け入れよう」「感謝しよう」と繰り返しても、
何も変わらなかったからです。

私は、見たくない記憶の奥へとそっと触れるところから始めました。

幼い頃の自分、言いたいことを言えなかった日の自分、
涙を飲み込んで大人を演じていた自分。
それらをひとつひとつ書き出し、
まるでアルバムをめくるように、ゆっくり丁寧に向き合いました。

目を閉じて、あの日の自分の隣に座る。
何も言えなかった自分に、今日の私がそっと言葉を渡す。
泣きたかったのに泣けなかった自分をやっと抱きしめてあげる。

すると、止めていた感情が溢れ出して、
怖くなったり、涙が出たり、胸が苦しくなる日もありました。
途中でやめたくなる夜もたくさんありました。

でも、それでも続けられたのは、
心のどこかで、「本当の私に戻りたい」という願いが消えなかったから。

そして、未来のどこかで、
“穏やかで、動じない私”が待ってくれているような気がしていたからです。

少しずつ、過去の記憶の色が変わっていきました。
思い出したくなかった出来事も、
「そんなこともあったな」と遠くから見られるようになり、
胸の奥のしこりがゆるんでいくのが分かりました。

ある時ふと、気づいたんです。

もう、過去に振り回されていない。
孤独の痛みが薄れている。
安心できる自分に戻ってきている。

その瞬間、私の中で静かに何かが変わりました。
“人に寄り添いたい”という想いが、以前よりずっと自然に湧いてきたのです。

人の心は、能力や技術だけで救われるものではありません。
知識よりも、方法よりも大切なのは、
その人の痛みに触れられる優しさと、
どれだけ本気で幸せを願えるかという心の力
だと、私は思っています。

私は、自分を救った時間を通して、
“人は本当は変われる”という確信を手にしました。
だからこそ、誰かがひとりで苦しい時間を何年も過ごさなくて済むように、
そっと寄り添える存在でいたいと思っています。

私が大切にしているのは、
特別な力ではなく、
「あなたに幸せになってほしい」と願う気持ちそのもの。

それが、心結の根っこにある想いです。

そして私は最後の瞬間まで、
誰かの心にそっと灯りをともすように、
寄り添い続けたいと願っています。

ABOUT ME
心結(Miyu)
心結(Miyu)
心と魂の声を結ぶライフコ―チ
“心”と“魂”がすれ違っていた私が、内なる声と調和しながら、 本来の私を思い出していく ──その旅に、寄り添い続けます。
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